2014年 10月 14日
晩秋の尾瀬沼 |
自然界が創りあげた
金色の霊妙。
季節の生きざまに宿る霊気を
細胞の隅々まで吸収させながら
水気を含んだシャンパンゴールドの世界は、懐深く包容する。
山小屋の朝食は6時。
予約したパンのメニュは美味しくて♡
シベリアから渡って来たばかりのアトリが樹の上で囀る中、
湧き出る清水で天然水を汲んだら、尾瀬ヶ原を後に尾瀬沼へと出発。
植物や動物が住まう自然の風景は
なんの作為もない楽園の確かさと、生態のバランスがいかに大事かを教えてくれる。
明るい風が林を照らすと
赤や黄色の葉っぱは
その時を知り、
まるでシャンデリアの光りの粒のように
遠くで、近くで、はらはらと降りそそぐ。
それは、
あの燃えるような恋をしたときと
変わらぬトキメキの再来かと・・
見上げる胸は、いっぱいになった。
尾瀬沼の畔では水鳥たちが暮らし
木道をゆく風にのってなびく穂の先では、羽を休める鳥たちを感じる。
カラマツの林にもブナの林にも、そこを住まいとする生命の営みが
溢れるように存在する現実に、綺麗ねと声をかけながら讃美を捧げる。
この日は約11kmの歩みをし
もう一晩ロッジに泊まってから、桧枝岐村まで降りて。
復活していた数量限定の「はちさんありがとうパンケーキ」は、
村で養蜂した栃蜜を使った、ふかふか~厚みのあるスフレのよう。
帰宅後には、汲んで来た尾瀬の清水を沸かし
珈琲を淹れてもらう至福と共に、夜は更けゆく。
by espritesprit
| 2014-10-14 23:30
| 愛する故郷